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筑波実験植物園
細かいギザギザが美しいヤブソテツ
低山の林縁や崖地に生える。 写真 / S.Ikeda
根茎を直立させて葉を多く出す。 写真 / S.Ikeda
葉先。 大きな頂羽片がある。 その形はトウカエデに似ている。 写真 / S.Ikeda
羽片。 4~6対あり、 表面は明るい緑色で少しツヤがある。 フチ全体に細かい鋸歯がびっしりあるのが大きな特徴。 写真 / S.Ikeda
羽片基部の上側には大きな出っぱりがある。 写真 / S.Ikeda
最下羽片。 出っぱりは下側にもつくことがある。 写真 / S.Ikeda
羽片先。 鋸歯の鋭さは変わらない。 写真 / S.Ikeda
葉裏。 胞子のう群がフチ近くを除いて広く散らばる。 初めは脈寄りにつく。 写真 / S.Ikeda
胞子のう群は円形。 包膜は全体が灰白色で、 フチに突起が多い。 写真 / S.Ikeda
葉柄基部。 濃い茶色の鱗片が多くつく。 写真 / S.Ikeda
葉軸。 細い茶色の鱗片がややまばらにつく。 写真 / S.Ikeda
石灰岩地を好むヤブソテツの仲間のシダ。 この中では、 羽片のフチに細かくて鋭いギザギザ(鋸歯)が多いところが大きな特徴です。 ただ、 ナガバヤブソテツとは混生地で雑種を作ることがあります。 名前のメは雌(めす)の意味で、 葉の感じから例えられました。 葉の長さ : 40~100cm 観察の時期 : 一年中(常緑性) 生える場所 : 低山の林縁など 分布 : 本州(福島以南)、 四国、 九州、 済州島、 台湾、 中国、 南アジア、 ベトナム、 フィリピン、 ハワイ
受精しないで殖えるシダ
国立科学博物館 筑波実験植物園